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赤ちゃんを連れての海外旅行!離乳食はどうする?
赤ちゃんを連れて海外旅行に行いきたいけれど、離乳食のことが心配で悩んでいるママさんが少なくはありません。そこで、まずは離乳食の初期、中期、後期と3つに分けて、海外でも赤ちゃんの離乳食に困らないようにお話していきましょう。
〇離乳食初期(5~6か月)
このころは母乳やミルクは飲みたいだけ与える時期です。離乳食は1日1~2回程度が目安。おかゆ中心で良いので、海外旅行ではママが楽に離乳食をあげられる時期でしょう。おすすめは、お湯で溶くだけの粉末状の米がゆです。野菜や魚のペーストなどと合わせる事も出来る便利さが人気です。
〇離乳食中期(7~8か月)
いろいろな味や舌ざわりを覚えていく時期です。1日2回食に慣れさせる時期ですね。このころの赤ちゃんには、かさばらないレトルトのベビーフードなどを準備していくと良いでしょう。
〇離乳食後期(9~11か月)
1日3回食に進めて行く時期です。歯ぐきでつぶせる固さのものが食べられるころですね。海外旅行では日本から市販のベビーフードを購入していき、現地でもあげられそうなものと合わせて離乳食を作ってみても良いでしょう。
〇離乳完了期(1歳~1歳4か月ごろ)
この時期の赤ちゃんは、大人のように1日3回食のリズムが出来上がっていく時期ですね。完全に離乳食が完了しているわけでないので、念のために市販のベビーフードを少し持っていけば、あとは固さと味付けに気をつけて、大人と同じ食べ物で大丈夫でしょう。
海外でも離乳食を手作りする際の方法・注意点
日本から市販されているベビーフードを準備していくけれど、出来れば現地でも離乳食を手作りしたいと考えているママさんもいますよね。その際の注意点をいくつかお話ししましょう。
海外は水の種類が違う?
水には「軟水」と「硬水」の2種類があることをご存知ですか?日本の水道水は軟水ですが、硬水との違いについて説明しましょう。水にはカルシウムとマグネシウムイオンが含まれていますが、水1000ml中に溶けているそれらの量をあらわした数値を「硬度」と言います。この硬度が60未満を「軟水」、120未満を「中硬水」、それ以上なら「硬水」というように区別しています。
硬水のメリットとして、便秘解消、動脈硬化の予防、煮込み料理に適していることなどが挙げられますが、マグネシウムの量が少なくお腹に優しい軟水で育ってきている日本の赤ちゃんには「軟水」が適しているでしょう。また、硬水は胃腸に大きな負担がかかってしまう事も覚えておくと良いですよ。
旅行先の国のミネラルウォーターを予め調べておく
赤ちゃんに麦茶を作ったり、お湯を注ぐだけのおかゆを作る際に大切な水。海外旅行で行く国が、日本と同じ軟水であれば問題ありませんが、実は硬水の国が多いのも事実です。それなら、行きたい国のミネラルウォーターの硬度を予め調べておけば、現地で慌てることなくスムーズに軟水を購入する事が出来ますね。でも、どんな風に調べて良いのかわからない方のために、おすすめのサイトをご紹介しましょう。
このサイトで、硬度が60以下のものをリストアップして海外旅行先で購入すれば心配がありません。赤ちゃんの安心、安全のためにも軟水のミネラルウォーターは事前にチェックしておくと良いですよ。
湯沸かし棒があると便利
海外旅行先で、気兼ねなくお湯を温めたい時に持っていると便利なのが「湯沸かし棒」です。日本とは違い、ポットなどが常備されていない海外のホテルは多いもの。国によってはコーヒーメーカーなどがあるかも知れませんが、やはり事前に日本から準備にしておくに越したことはありません。
【あると便利なもの】
- お湯を沸かすための耐熱カップやマグカップ
- 湯沸かし棒(携帯湯沸かし器、トラベルコイルヒーター)
- 赤ちゃん用の食器やスプーンなど
海外旅行用の携帯湯沸かし棒を用意していけば、現地でも困ることなく赤ちゃんに離乳食を作ることが出来るでしょう。また、海外国内両方で使うことが出来るトラベル用のワールドポットなどもあるので、興味のある方は調べてみて下さいね。
現地で離乳食を買うのはあり?なし?
ママさん達の悩みの1つに、海外旅行先で現地の離乳食を買うのはどうなのだろう?という声が聞かれます。絶対になしとは言えませんが、海外のレトルト、瓶詰めの離乳食は日本の素材や味付けとは異なるものが多いです。その為、慣れない味やにおいがもとで、赤ちゃんが食べてくれないケースが考えられます。
日本とほぼ変わらないような味付けの離乳食があるかも知れませんが、一つ一つ調べていくことは出来ませんよね。ですから、海外旅行の場合は現地で離乳食を買うよりも、普段食べ慣れている日本のベビーフードを購入していく方をおすすめします。
シリアルなどは現地で購入出来る
海外で売られているシリアルなどは、日本でも売られているものと同じメーカーのものが売っている場合があります。また、ベビー用のビスケットなども購入出来るので、それらは赤ちゃんに食べさせても問題ないでしょう。フルーツや野菜は現地で購入して食べさせても良いですが、今まで食べたことが無いような海外のめずらしいフルーツなどはアレルギーの心配もあるので、控えた方が良いでしょう。
離乳食としてベビーフードを持ち込む際の注意点
機内に手荷物として持っていけるかを確認しておく
赤ちゃんと海外で楽しく過ごすために用意した離乳食用品。しかし、国によっては手荷物に入れて機内に持ち込めない場合もあるので注意が必要です。予め海外旅行先の大使館や航空会社に問い合わせて、しっかりと調べておく必要があります。
赤ちゃんの為のミルクや離乳食などは、基本的には機内への持ち込み可能です。特に透明なジップロックに入れる必要もありません。ただし、手荷物の検査では出すように言われる場合があります。検査をスムーズにするためにも、別の袋などに分けて出し入れしやすいようにしておくと良いでしょう。
オーストラリアへ入国の場合
未開封の市販品で、6か月以上保存可能な離乳食は持ち込み可能。乳児同伴に限り、開封済みでも1個までは持ち込める。粉ミルクは10㎏まで持ち込み可能。乳児同伴に限り、開封済みも1個までは可能。
アメリカ(ハワイ、グアム含む)へ入国の場合
例え離乳食でも、原材料に「肉」「肉エキス」と表示がある場合は持ち込み不可。粉ミルクに関しては未開封の物に限り持ち込み可能。
食品の持ち込みに厳しいと言われているオーストラリアとアメリカを例にあげてみましたが、このように例え離乳食でも持ち込みが不可になる場合もあるので、事前に必ず行き先の国の情報を調べておきましょう。
海外に持っていくベビーフードの味を慣れさせておく
市販のベビーフードを持っていくときに気を付けたいのが、海外旅行に行く前からその味に慣れさせておくことです。赤ちゃんによっては、慣れないママの手作り以外の味だと食べてくれない場合もあるからです。いきなり海外に着いてからベビーフードを食べさせようとしてもダメだったら、せっかく日本から持って行っても意味がありませんよね。そうならない為には、海外旅行に行く前から、ママの手作りと市販の両方の離乳食を混合しながら食べさせて味に慣れさせると良いでしょう。
しっかりと準備をして、赤ちゃんとの海外旅行を楽しみましょう
赤ちゃんを連れて、離乳食の心配をすることなく海外旅行に行く準備や方法についてお話してきました。もしかしたら、普段の離乳食では使用した事のない粉末状や瓶詰めのベビーフード、パウチに入った食品などを知るきっかけになったかも知れませんね。本当は毎日手作りにこだわっているママさんもいるかも知れませんが、海外旅行の時には市販のベビーフードを上手に利用して、家族みんなで楽しく過ごしてみてはいかがですか?赤ちゃん連れで海外旅行を満喫するためにも、しっかりと離乳食の準備をして出かけましょう。