ラオスのすべての世界遺産を巡った筆者がその魅力をお伝えします☆

・フランス植民地時代の洋風建築物

筆者撮影

保護建築に指定された洋風建築物はラオ・コロニアルと呼ばれ、王宮、学校、警察署、郵便局などの公共建築と、フランス人植民者やラオ人富裕層が暮らした住居などがあります。

現在ではホテルなどに改築されて宿泊可能な施設もあります。

代表的なものにスパーヌウォン王子が幼少時代に住んでいたサトリ・ハウス(Satri House)、超高級リゾート アマンタカ(Amantaka)、首相が暮らした邸宅を建築家のオーナーが改造したサーラーパバーン(Sala Prabang Hotel)などがあります。

チャオファーグム通りに面したJoma Bakery caféとその隣の洋食屋さんも指定建築物です。

Jomaの2階の窓から見渡すゲストハウス街の家並みも素敵なので寄ってみてください。

・フランス植民地時代にベトナムから移住した中国人の華南風店舗建築

筆者撮影

1階を店舗に2階を住居にしたショップハウスと呼ばれる建物です。

シーサワンウォン通りの王宮よりも東側の通りに面した建物の多くが指定建築物で、現在ではお土産物屋、レストラン、旅行代理店として利用されています。

上述のジャール平原巨大石坪遺跡1泊2日ツアーを主催するJEWEL TRAVELもこのエリアにあります。

・ラオスの世界遺産の修復風景1 ワット・シェントーン(Wat Xiengthon)

筆者撮影

2020年5月20日にルアン・パバンを訪れたとき、コロナの影響で全ての寺院や観光施設は拝観一時中止の処置を取っていました。こうした中、ラオスで最も美しいと有名なワット・シェントーン(Wat Xiengthon)では本堂の瓦屋根の入れ替え工事が進められていました。

世界遺産を良い状態で保つためには多くの苦労や努力が必要なようです。

・ラオスの世界遺産の修復風景2ワット・ビスンナラート(Wat Visunnalat)

筆者撮影

ワット・ビスンナラート(Wat Visunnalat)では本堂のお釈迦様の台座の彫刻を修復する作業をしていました。

ルアン・パバンの多くの寺院で豪華絢爛な彫刻を見ることができますが、その一つ一つがこうした地道で緻密な修復作業によって保たれているのだと実感しました。

ラオスの世界遺産 ルアン・パバンの町で見たい光景

・托鉢

筆者撮影

村上春樹さんの著書『ラオスにいったい何があるというんですか?』にルアン・パバンの各寺から托鉢に出かける僧侶の列について、「たまに賢い犬が列を先導してくることもある」と書かれています。
冗談かと思ったのですが事実でした。

本当に、賢そうな二匹の犬が僧侶の列を先導して托鉢に向かって早足で歩き始めるのを目撃しました。

早朝5時半前にソティクンマーン通り(Xotikhoumman Rd)のWat Xieng Mouane(シェンムアン寺)前で待っていたら、犬に先導されて僧侶たちが托鉢に出発する様子を見ることができるかもしれません。

・プーシーの丘からの眺め

筆者撮影

ルアン・パバンの街が世界遺産に登録された理由の一つに「建築と自然環境との調和的関係」があります。

王宮の南側にあるプーシーの丘の頂上は自然に溶け込む古都が一望できるビューポイントの一つです。

幾重にも重なる深い山並み、濃い緑のジャングル、大きく蛇行したメコン川、ラオスの伝統的な赤い瓦屋根と白い塗料が映える家並みが素晴らしい調和を見せてくれます。

・メコン川

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ルアン・パバンはメコン川のほとりに発達した町で、人々の暮らしもメコン川から切り離せません。

この街で暮らす人々は昔からメコン川で魚をとり、水脈を利用して物資を運搬し、川の水で水牛を遊ばせました。

メコン川とその畔で暮らす人々の風景を眺めるためには、川を25キロ遡るパークウー洞窟半日ツアー(約10ドル)に参加してみたらいいかもしれません。

シーサワンウォン通りの旅行代理店で申し込むことができます。

時間のない人は王宮博物館の裏側にあるマントゥーラート通り(Manthatoulat Rd.)に面した船着場から渡し舟で対岸に渡ってみるのもいいでしょう。

船着場の前に建っている洋風の建物も指定建築物です。

ラオスの世界遺産 ルアン・パバンの町で楽しむ庶民の味

・モーニングマーケット

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国立王宮博物館に隣接するワット・マイの隣の路地がモーニングマーケットです。

野菜、果物、肉、副食品、デザートと、街の人々はその日に食べる新鮮な食材をここで揃えるようです。

ルアン・パバン特産のソーセージ(1本1万キップ)や、珍しい昆虫の佃煮も並んでいます。

・ナイトマーケット

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夕方になるとシーサワンウォン通り(Sisavangvon Rd)が歩行者天国になり、食べ物やお土産物の屋台が並びます。

インフォメーションセンター向かいの少数民族マーケットではモン族の刺繍製品などが購入できます。

・中華料理、中国商品

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ルアン・パバンの街には歴史的に見ても多くの華僑が移り住んでいます。

現在でも中国人から観光客がたくさん訪れているため、街のあちこちで美味しい中華料理が楽しめます。

中でもマノーマイ通り(manomai Rd)に面したAtsalin Restaurantはメニューが豊富で味もよく値段も安いので地元の人々に人気のお店です。

チャーシュー飯や焼きそばなどほとんどのメニューは1万5千キップで食べられます。

街のスーパーマーケットでは中国の調味料、お酒、食材をやすく購入することができるので、覗いてみましょう。

次はワット・プーを紹介します。

ラオスの世界遺産 チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群 – 2001年)

ラオスの世界遺産 ワット・プーの遺跡の特徴

・自然景観と結びついた遺跡

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2001年に世界遺産に登録された区域は考古学的遺跡(ワット・プーなど)と自然景観(カオ山など)で構成されています。

ワット・プー遺跡は11~13世紀にクメール人によってカオ山の山麓に建立されたヒンドゥー寺院です。

ワット・プーの付近の古代都市の遺跡からは5世紀後半のサンスクリット語の碑文が見つかっています。

この碑文には「都市は神の形をしたカオ山の守護のもと建設された」と記されています。

つまり建設当初から、ワット・プーを含めてこのあたりの古代遺跡全体が、カオ山などの自然景観とセットで構成されていたのです。

・アンコールワットの影響を偲ばせる貯水池(バライ)の存在

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アンコールワットの遺跡に特徴的な貯水池がワット・プーの遺跡にもあります。

ワット・プーからはアンコールワットにつながる古道の存在も確認されており、ワット・プーがアンコール王朝と深いつながりがあることが分かります。

ラオスの世界遺産 ワット・プーへの行き方

・安く行きたい場合

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時間はあるけど節約したい方はビエンチャンからバスを利用してパクセーに向かい(所要10時間、約20ドル)、パクセーからバスを乗り継いで(所要2時間、約2ドル)チャンパーサック市に行く方法をオススメします。

チャンパーサック市の街にはリゾートホテルからリーゾナブルなゲストハウスまでさまざまなタイプの宿泊施設があるので、ここを基点にゆっくりと遺跡を回るのが良いかもしれません。

・時間がない場合

筆者撮影

時間がない方はタイ、カンボジア、ビエンチャンから飛行機でパクセー市に向かい、市内の旅行会社で車をチャーターして遺跡を一日で巡る方法がいいかもしれません。

運転手付きで一日100ドル前後になります。

自然との調和が素晴らしいラオスの世界遺産をぜひ訪れましょう

筆者撮影

三つのラオスの世界遺産は造られた時代や担い手となる民族が違い、それぞれ異なる魅力を持ちます。

いずれの世界遺産も自然との見事な調和をみせ、これが三つのラオスの世界遺産の共通の魅力と言えます。

伝統的な暮らしを守るラオスならではの世界遺産の旅をぜひ楽しんでくださいね!

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