注意しないと危険!海外旅行で気をつけるポイントと行ってはいけない場所

海外旅行は不安!?海外旅行でのトラブル

海外旅行で知らない土地に行くと、気候や環境の変化で体調を崩したりしやすくなります。衛生状態が日本と異なる国に行く場合は、食べるものが変わることでお腹を壊すこともあり得ます。

もちろんすべての状況に準備しておくことができるわけではありませんが、できることを旅行前にやっておき、海外旅行中に少し気を付けることが助けになることがあります。

基本的な体調不良に対応できる薬を持っていく

万全の体調で海外旅行に臨んでも、疲れや緊張から頭痛がする、ちょっと風邪気味ということは起こりえます。旅行先でつい食べ過ぎて消化剤が欲しい、ということもあるでしょう。こういった重症でない、ちょっとした体調不良に対応できるような薬をセットにして海外旅行にもっていくととっても助かります。

現地の薬局で買うことも可能ですが、旅行中に薬局探しに時間がとられてしまう、苦手な言語で症状を説明しなければならない、といった状況を避けることができます。

衛生状態が悪い国に行くときに気を付けること

口にするものから病原菌が体内に入って腹痛や下痢を引き起こすことがありますから、飲み水、食べ物に十分気をつけることが必要になります。飲み水は水道水ではなく、ミネラルウォーターを買うようにして、レストランでは飲み物を注文するときに「氷抜き」のものを頼むようにします。

外で食事するときには、衛生状態の良いお店を選ぶようにします。外国人観光客に人気のお店なのか、現地の人だけが訪れるようなお店なのかも判断の基準となります。アルコールジェルを常に持参するのもおすすめ。常に清潔な水があって手が洗えるとは限らないからです。

食品管理基準の違い

一般的に衛生状態が良いとされている先進国に行っても、食品の管理が日本と同じように細やかとは限りません。

例えば魚や肉などの温度管理は、国によってまちまちです。そのため、鮮度も日本とは違いますので、レストランなどで食事をする場合でも、できるだけしっかりと火の通ったものを選ぶようにしましょう。

フレッシュなものが食べたいな、と思ったら、市場やスーパーで、皮つきの丸のままのリンゴやオレンジなど、食べなれたものを買って、自分で皮をむいて食べましょう。市場やスーパーでの買い物も楽しくて、思い出に残りますよ。

食べなれないものも体調不良の原因に

行く先によっては、食べなれない油や大量のスパイスを使った料理が出てきます。これらは体が慣れていないので、体調を崩すもとになることもあります。

せっかくの海外旅行ですから、一切現地のものを食べない、というのももったいないお話のうえ、現実には難しいですね。ですから最初は食べなれたものを中心にして、油やスパイスが控え目のものから食べ、少しずつ身体を慣らしていきましょう。早ければ3日程度で、現地の人と同じように食べられるようになる人もいます。

また南国のフルーツは酵素が強い、というのはご存知でしょうか。いかにも南国らしい、珍しいフルーツを見ると、食べてみたくなりますね。でも生粋の南国のフルーツを、私たちは食べ慣れていません。そこに含まれる強い酵素に胃腸も慣れていないので、体調を崩す原因になります。その土地らしいものを食べるのは旅行の楽しみですが、あまり大量に食べないようにしましょう。

電気製品を持参する場合

意外に忘れがちな電気製品の交換用プラグ

今や日本人の大半が持っているスマートフォン。旅先でも地図をみたり、情報検索できたり、本当に便利ですね。でもその分、こまめな充電が必要です。

それなのに意外と忘れがちなのが、携帯の充電器用のプラグを持参することです。USBケーブルと壁にあるコンセントをつなぐにはプラグが必要です。そのプラグはコンセントに合った形でなければ使えません。

電気製品についているプラグ、そして建物の壁についているコンセントの形は、大まかに地域によって分かれています。日本のような二列のものや、ハの字のものなど様々です。

そこで出発前に、必ず行き先の国に合わせた、変換用プラグを購入して、持参するように気を付けましましょう。変換用プラグとは、壁のコンセントにあった形で差し込めて、日本の二列式のコンセントをつなげられるものです。このような交換用プラグを現地の電気屋さんで見つけることは至難の業です。もし購入を忘れていた!と気づいたら、必ず出発前の空港のトラベルショップまたは電気製品ショップで買いましょう。

なお、パソコンなどの電気製品も同じことです。ノート型のパソコンであれば、電圧に関しては、変電装置が標準装備されているものがほとんどですから、コンバーター、変電機を持参する必要はないでしょう。ただしソプラグは日本式のプラグをさして、現地のコンセントに入れられる交換用プラグが必要です。くれぐれも忘れないようにしてください。

携帯電話の通話料には気を付けて!

今のスマートフォンはだいたい海外でもそのまま使える、ローミングという機能がついています。どこにいても使える便利さはありますが、通話に関しては要注意です。日本のスマートフォンを持参して、例えばフランスのパリで、市内のレストランに予約を入れる場合。その電話は一度日本の基地局につながって、それからフランスへかける、ということになるので、日本から国際電話をかけているのと同じ、または近い料金がかかることになります。

のんびりお話をしていると、後から高額な通話料を請求される可能性があるので、気をつけましょう。

特に気をつけたい地域とは

とはいってもすべての海外が危険なわけではありません。ただ、特に気をつけるといい地域というのがありますので、衛生と治安という2つの面から気をつけたい地域をご紹介します。

衛生面で気をつけたい地域

先進国のほとんどの国は、衛生状態についてそれほど心配する必要はないでしょう。ただしこれらの国に旅行する場合でも、ミネラルウォーターの購入は必須と心得ておきましょう。

一般的に開発途上国と呼ばれるような国では人々の衛生についての感覚が日本とは違うことがあり、食材の洗浄が不十分である、調理器具の洗浄にも問題があることがあります。

また高温多湿の国に旅行するときは、生野菜、生魚、生肉を避けるようにしましょう。果物も清潔な水で洗ってから自分でカットして食べるようにします。

治安に気をつけたい地域

もちろん完全に安全な国など存在しませんし、日本国内にいたとしても犯罪の被害者となることはあり得ますよね。しかし確実に治安が悪い国というのは存在しますので、海外旅行先の候補のリストからそれらの国を外すことは賢明かもしれません。

外務省の「海外安全ホームページ」では世界各国の安全情報が公表されています。海外旅行の計画を立てる際に、こちらで旅行先の安全情報を確認してみましょう。

またインターネット上には海外の情報機関が公表した”治安の悪い国ランキング”が公表されています。殺人事件の発生率の高い都市という調査結果をみると、TOP50のうちなんと42都市が中南米だったそう。殺人発生率の高い国というのは犯罪発生率も当然高いので、これも旅行先を決めるときに参考になるでしょう。

外務省|海外安全ホームページ

突発的なトラブルの発生

また、残念ながら突発的に政治や宗教を理由とした対立が起きることがあります。21世の現代においては、それがいつ、どこの地域で起きてもおかしくはありません。もちろん日本にいても必ず安全、とは限りません。

そのため、海外旅行に行く際には、必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。現地で紛争に巻き込まれてケガをしたりした場合に、安全に日本に帰国するまでの費用を賄ってくれるレベルの保険に加入しておくことをおすすめします。

現地の病院の紹介から、治療費、同伴者の滞在日、予定を変えた航空便の手配までの料金を考えると、出発前に払う海外旅行保険の値段は比較にならないほど安いのです。お守り代わりとして加入しておくことをおすすめします。

海外旅行で気をつけること【貴重品の扱い】

治安が日本よりも良くない海外にいるときは、貴重品の扱いに気をつけましょう。日本にいるときと同じような感覚でいると、目をつけられて強盗やスリといった被害にあうことになってしまいかねません。

貴重品を持ち歩くとき

できれば持ち歩きたくないのですが、海外にいる間は外国人なのでパスポートを常に携帯している必要があります。パスポートのコピーを取っておくのは基本中の基本!このコピーを身分証明書として携帯するようにします。ただしクレジットカードを使うときには本物の提示を求められますので、注意しましょう。

首から下げる、もしくは腰に巻くタイプの貴重品ポーチが売っていますので、これに貴重品を入れておくのがおすすめ。最近はスキミング防止の素材でできたものが比較的安く手に入ります。

スマートフォン、デジカメの使用にも十分注意しましょう。日本にいる感覚で手にもって歩くのは厳禁です。途上国などではこういったものはまだ高価なもの。盗んでの売買なども行われていますのでひったくりに狙われてしまいます。

貴重品をホテルに預けるとき

宿泊したホテルが安宿やグレードの低いホテルなら、ホテルの部屋に貴重品は残していかないほうが無難です。これらの宿はセキュリティがきちんとしておらず、スタッフに盗まれてしまう可能性もあるからです。しっかりとした高級ホテルに宿泊するなら部屋にセキュリティボックスが備え付けてあると思いますので、こちらを利用しましょう。

けれども、個人旅行などの場合には、予算がありますので、毎日高級ホテルに泊まれるとは限りません。発展途上国であれば、全部を持参するか、逆に自分のスーツケースにいれて、厳重に鍵をかけることです。スーツケースの鍵を壊してまで中身を取るのは、もしも中に何もなかった場合に、ホテル従業員としてはリスクが高すぎるので、紛争地域以外では、そこまでする場合はあまり高くありません。

またいわゆる先進国であれば、逆にホテルのフロントに貴重品を預けましょう。ただし明らかに現金、とわかるものは預けない方が賢明です。フロントは自分たちのプライドをかけて、宿泊者の貴重品を守ります。このため、高級ホテルでなくても、できれば、小さめな家族経営のホテルを予約することをおすすめします。そのようなホテルは、信用第一で長年営業してきているからです。

どこへ行ってもやってはいけないこと

日本とは違うから気をつけなさい、と言われる海外。でも緊張しっぱなしでは楽しくないですね。実は常に緊張している必要はないのです。現地の人と同じように行動していれば、たいていのトラブルは避けられます。けれども、なかなか知られていない「これだけはどこの国へ行ってもしたらダメ!」という行動があります。それをお伝えします。

「ながら動作」はしない

海外旅行中は、日本にいるときと同じようにしてはいけない、と言われても、どこをどのように気を付ければいいの?と悩んでしまいますよね。常にピリピリと周囲を警戒していたら、海外旅行は緊張の連続で、楽しむことなどできません。そこで、とにかくどんな国に行っても、絶対にしてはいけないことをお伝えします。

それは「ながら動作」です。

携帯の地図を見ながら歩く。カメラを構えながら移動する。ビデオを撮影しながら歩く。これらの「ながら動作」は「歩きスマホ」と同様に、日本では当たり前のように行っているのではないでしょうか。でも、その時、あなたの注意はどこにありますか?携帯やカメラ、ビデオの画面に9割の注意力が向いているでしょう。その時が、一番狙われやすいのです。

持っている携帯やカメラやビデオがひったくられる可能性もありますし、手に持っているバッグ類や、場合によってはウエストポーチも狙われます。

実は日本人を含めたアジア系以外の旅行者は、本能的なのか、この「ながら動作」をほとんどしません。もちろん写真を撮るときはカメラに集中していますが、その際でも周囲を警戒しています。

また、ヨーロッパでは「ながら動作」は好まれません。落ち着きがなく、下品なイメージがあるからです。写真を撮るなら、立ち止まってポーズをとって撮るのはOK。でも歩きながら写真を撮ったり、ビデオをとったり、地図を見るのはあまりお勧めできません。きちんと立ち止まり、人の邪魔にならないように道の端によけて地図を見たり、写真を撮りましょう。ビデオもじっくりと1地点から周りを撮影する方が、画面が揺れずにキレイにとれます。

あれもこれも、と欲張らずに、一つ一つのことを落ち着いて行うこと。それが周囲から「ああ、また旅行者だ」とうんざりされず、さらにあなた自身も安全に過ごせるコツです。

海外旅行で気をつけること【クレジットカードや現金は小分けにする】

クレジットカードと現金を持ち歩くときの大原則は、小分けにすること。すべてを一緒に持ち歩いていると、万が一盗まれてしまったときに1度ですべてを失ってしまいます。

お財布は2つ用意する

小銭入れを用意して、ここにチップ用の小銭、ちょっとした買い物や食事に必要なお金を入れておきます。強盗にあった時にもこの財布を渡してしまえばいいでしょう。

これ以外に高額のお金とクレジットカードを入れる財布が2つあると便利です。これらのものは頻繁に出し入れしませんので、身に着けている貴重品ポーチに入れて保管してきましょう。

クレジットカードも一緒にしない

クレジットカードを何枚か海外旅行に持っていく人もいるでしょう。1枚使う予定があるクレジットカードは、貴重品ポーチに入れ持ち歩くようにします。

もう1枚の予備のクレジットカードはどうしましょう?これは宿泊しているホテルによって異なります。高級ホテルに宿泊している場合はスーツケースに保管しておくこともできるでしょう。もちろんスーツケースには鍵をかけておきます。

安宿やグレードの低いホテルに宿泊している場合は、部屋に置いていくのは危険なのでクレジットカードは持ち歩いたほうが無難です。クレジットカードを何枚か持ち歩くときは、一緒にしないようにしましょう。例えば身に着けている貴重品ポーチに1枚、バックの取り出しにくいところにもう1枚というように、分けて持ち歩きます。

海外旅行で気をつけること【たくさんの現金を持たない】