【事前に確認を!】海外旅行に持っていけないものは?

食品の持ち込みは禁止されている国が多い

海外旅行に行くときに気を付けてほしい持ち物の中に「食品」があります。多くの国で、肉、肉製品、卵、乳製品、果物、野菜などの持ち込みを制限しています。理由は海外からの伝染病や農牧畜産品に対する病害虫の侵入を防ぐためとされています。

  • シンガポール
    国を挙げて街をクリーンにする運動に取り組んでいるシンガポールでは「チューイングガム」の持ち込みを禁止しています。普段バッグにガムを入れて持ち歩いている人は要注意です。
  • アメリカ
    肉類(牛、豚、鶏)や肉のエキスを含んでいる全ての食品の持ち込みが禁止です。カップラーメンなども持っていけないものに入るので気を付けましょう。
  • ニュージーランド
    食品検査はとても厳しい国の1つです。ニュージーランドは農産物の病害虫や家畜の病気の発生が極めて少ないため、海外からの動物・植物(食料品も含めて)の検疫を行っています。例え事前に申告してても、それが禁止品の中に含まれていた場合は没収されます。持ち込み可能な食品であっても申告漏れの場合は、その場で罰金を払わなければなりません。
  • オーストラリア
    テレビ番組などでも紹介されている、入国には大変厳しい国オーストラリア。伝染病や農牧畜産品の害虫侵入を防ぐために、肉類、動植物類、乳製品、果物の持ち込みにはとても厳しいです。もし噓の申請をした場合は罰金が科せられます。チョコレートなどの菓子類は、申告して検疫を通過しなければ持ち込むことは出来ません。
    果物や野菜の図柄が入った段ボール箱などは、中をすべて点検された上に、箱は没収されるという徹底ぶり。州によっては、種子、果物、肉類の持ち込み禁止もあります。

電化製品やブランド品なども申告を

高価なブランド品や、パソコン、ビデオカメラなどが関税の対象となある国があるので気を付けましょう。海外旅行に行く際にはスマートフォンやタブレット、ノート型パソコンなどを持参していく人が多いですよね。日本国内では普段当たり前に使用しているものが、国によっては申告の対象となる場合があるのですから驚いてしまいますね。

例えばエクアドルの場合は、スマートフォンなどの持ち込みは1人につき1台までです。何か商用の目的でない限りは2台持っていく人は殆どいないと思いますが、2台目からは没収されてしまいます。他にも電子計算機、タブレット及びその付属品なども1つまでです。ブラジルなども本人使用のカメラ、双眼鏡、携帯ラジオなど1台までしか持っていけないので注意しましょう。

展示品や食品サンプルはATAカルネで

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出発前に持ち物をしっかり確認しておきましょう

海外旅行に持っていけないものを特集してきましたが、その国によって持っていけないものには違いがありましたね。日本では常識と思われているものが、実は海外では非常識だったりするものです。一歩外の世界に出てみればその違いが目に見えて分かりますね。トラブルなく安心で安全、楽しい海外旅行にするためにも必ず事前に「持っていけないもの」を確認しておきましょう。また、行く国によって服装に規制がある国もありますから注意しましょう。あまり難しく考える必要はありませんが、甘く考え過ぎてしまうとトラブルのもとになる海外旅行。事前に相手国の情報をしっかりと確認して楽しい旅行に出かけましょう。