妊婦さん必見!妊娠中に海外旅行は大丈夫?リスクや注意点など

妊娠中でも海外旅行はできる?

妊娠は病気ではないのだから、海外旅行に行っても大丈夫だろう。特に出産経験のない女性ならばそう考えても不思議ではないと思います。

しかし、妊娠をすると女性の体はどんどん変化していきます。さまざまなトラブルやリスクを抱え、やっと出産に至る妊婦さんもたくさんいらっしゃいます。まずは自分の体としっかり向き合って、本当に海外旅行に行って大丈夫なのか、またどんなリスクや注意点があるのかをしっかり把握し、ベストなチョイスをしましょう。

妊娠中の海外旅行はリスクもある!

今までの海外旅行では何のトラブルもなかったし、妊娠していたとしても大丈夫かなと思う方もいるかもしれません。また出産後は大変そうだから今のうち海外旅行に行きたい!と思う方がいても不思議ではありません。それならば早めに計画を立ててみましょう。必ず実現できるかどうかは分からないけれども、早めに準備するに超したことはありません。

ただ、そのうちに多くの妊婦さんにつらいつわりがくると思います。そして妊娠中は不正出血、切迫早産など予想外のさまざまなリスクも潜んでいます。海外旅行を実現させるために妊娠判明後からおおよそ妊娠4ヶ月目のうちに考えておかなければならないリスクや注意点をまとめました。

妊娠中の海外旅行の大前提は、主治医に相談すること

朝から気分が悪くて起き上がれない、食欲がない、毎日吐き気がする。つわりのつらい方も大勢いらっしゃるでしょう。

ただ海外旅行に行くためには、この時期に主治医と相談されることを強くオススメします。後にやってくる妊娠5ヶ月から6ヶ月まで、一般的に安定期と呼ばれるころがおそらく旅行に適した時期かと思います。そのため早めに計画を立てておく必要があります。特にベテラン先生ならば、海外旅行を経験している妊婦さんがいたのでは。ぜひ情報収集したいところです。ただし先生は忙しいので海外旅行のリスクや注意点について、要点をまとめて手短に質問をしましょう。

妊娠中の海外旅行はしっかりと計画を

長く続くつわりを乗り越えるために楽しいことを考えたい。自分へのご褒美としてつわりが終わったら海外旅行に行きたい。そう願う妊婦さんもいらっしゃるでしょう。いつ、どこへ行くのか。おそらく外出もままならないこの時期に具体的に計画を立てておくことで海外旅行に行けるチャンスが大きくなります。

旦那さんの目線で考えるリスクや注意点なども参考にしながら、無理のない計画を一緒に立てられるといいですね。

妊娠中の海外旅行は家族の理解を得ること

旦那さんが海外旅行に賛成していることは大前提ですが、自分や夫の両親の了解は得られたでしょうか。妊婦でなければ両親の理解は必要ないものでしょうが、自分の娘や嫁が妊娠しているとなれば話はがらりと変わってくると思います。

「もう貴女一人だけの体じゃないのよ」昔からよく聞く台詞ですが、本当にその通りです。母親が健康な体でなければ、赤ちゃんは正常に育ちません。赤ちゃんの誕生を貴女と同じように、両親をはじめ家族の方々は心から楽しみにされています。

もし反対されている方がいればじっくりと話をし、理解してもらう努力が必要です。子供が産まれたらどちらの両親にも助けてもらわなければならないときが必ず出てきます。今後のためにも良好な関係を保つことが大切です。

引き返す勇気を

 

綿密に計画を立てた、家族も賛成してくれた、あとは出発を待つばかり。それなのにお腹が貼る(初めての方は分かりづらいと思いますが、お腹全体がキューっと固くなる感じ)、不正出血などの症状があれば早めに主治医に相談しなければなりません。

他にも気になる症状が出てきたのならば、「お母さん、休んで」という赤ちゃんからのメッセージ。不安を感じながら海外旅行に出ても、心の底から楽しめないでしょう。また後に悲しい思いをしないためにも、キャンセルする勇気が必要です。

妊娠中の海外旅行での注意点とは?

いくつもの困難を乗り越えて海外旅行へ飛び立とうとしている妊婦さん。いま一度、注意点を確認して積極的にリスクを避けましょう。ではどのような点に注意して行動すればいいのでしょうか。リスクや注意点をまとめて紹介します。

妊娠中の海外旅行での注意点①現地医療体制の確認を

もしものことを考えて、渡航先の医療についてしっかり確認すべきです。外務省の情報をぜひ一読して下さい。また医療関係だけでなく、海外旅行に関してのリスクや注意点など有益な情報が満載です。ぜひ目を通しましょう。

外務省「世界の医療事情」

妊娠中の海外旅行での注意点②海外療養費について

 

妊娠していなくても、海外で病気になったとき頼りになる制度です。ぜひ頭のなかに入れておくことをおすすめします。

全国健康保険協会「海外で急な病気にかかって治療を受けたとき」

ただし保険適用されるのは、国内で保険適用されている病気、けがに限られます。また、帰国してからの保険金請求の仕方など、詳しい情報や注意点も読んでおく必要があるでしょう。

妊娠中の海外旅行での注意点③必ず海外旅行保険に加入!

妊婦でも加入できますが、もし旅行中に不正出血に気づき病院にかかったとしても保険適用外。ましてや早産で緊急出産となったとしても、その費用に保険は適用されません。現地にて自分で支払いをしなくてはなりません。

保険がカバーしてくれるのは、妊婦さんが転倒してけがをした、妊娠とは直接関係のない病気など、一般の人が入る海外旅行保険の補償と同じと考えていいと思います。保険会社のHPには様々な注意点が記載されています。曖昧な部分をなくし、手厚い補償を受けられるように備えましょう。

妊娠中の海外旅行での注意点④無理は禁物!

あちらこちらと歩き回ることはやめましょう。自分の気に入った場所でゆったりと過ごすスタイルがオススメです。お母さんがリラックスした気持ちでいると、お腹の赤ちゃんも喜ぶでしょうね。

無理をすると次の日にどっと疲れが出てしまって起きられないということにもなりかねません。不用意なリスクを生まないような行動をしたいものです。今までとは違う旅のスタイル、探してみてはいかがですか。

妊娠中の海外旅行での注意点⑤常備薬を忘れずに!

妊婦さんは、体調が悪くなっても簡単に市販薬が飲めません。妊娠するとどうしても便秘になりやすくなりますので、便秘薬を処方されている方も多いでしょう。処方薬は忘れずに持参しなければいけません。

他にも妊婦ならではの持ち物、腹帯、おりものシートやむくみを防ぐグッズなども忘れずにカバンに入れておきましょう。実際に海外旅行に行かれた妊婦さんのブログなどをチェックし、持ち物などの注意点を読んでおくと安心ですね。

妊娠中の海外旅行での注意点⑥二度目の国がおすすめ!

もう一度訪れてみたいなぁという場所はありますか?もしあるとしたらそちらをオススメします。空港、市内、ホテルなど歩くことが多くなると思います。二度目で街を知っていると、どこが混雑してか、坂道が多いなど注意点がすぐに分かると思います。迷って余計にウロウロしてしまうと体調に良くないでしょう。

また妊婦さんは、トイレが近くなります。トイレを探してまたウロウロ。絶対に避けたいですよね。体調不調に陥るようなリスクは極力避けましょう。

妊娠中の海外旅行での注意点⑦妊婦優先を利用!

日本の空港では、妊婦さんは優先的に搭乗することが出来ます。ぜひ利用しましょう。旅行先のホテルでも何かサービスがあるかもしれません。ぜひ問い合わせてみましょう。また公共交通機関を利用するときもなるべく座りたいもの。旦那さんが積極的に席を探してくれると嬉しいですね。

きちんと注意し、楽しい思い出を作りましょう♪

普段の生活でも妊娠中は何かと制限されることが多く、生活上の注意点も多くなります。ただ、しっかり準備して頭のなかに入れておくことで、リスクを回避したいところです。せっかくの海外旅行。楽しく充実したものにするために、しっかり体調を整えて出発し、ゆったりと過ごせる時間を夫婦で満喫してきて下さい。出産後は毎日がバタバタですからね。