【海外旅行】ヨーロッパ旅行でおすすめの国・都市はどこ?費用は?
イタリア南部プーリア州、オリーブで有名な農村地帯にある人口1万人ほどの小さな村。迷路のように入り組んだ小径沿いに、トゥルッリと呼ばれる円錐形の屋根を持つ白い家が建ち並び、世界でも類のないユニークな景観をつくり出しています。土産物店が軒を連ねるリオーネ・モンティ地区と、人々が暮らすアイア・ピッコラ地区とから成り、合わせてトゥルッリの数は約1,000棟にも達するほどです。
トゥルッリとともに始まったこの町の歴史。その起源は15世紀までさかのぼり、当時の領主アクアヴィーヴァ伯爵は、王の許可なく町を興し、さらに税金を逃れるため、農民たちにすぐに解体できる家を造るよう命じました。土台も骨組みもなく、この地方で採れるキアンカレッレという平たい石灰岩を積み上げただけの簡素な家。これがトゥルッリの原型で、強い日差しを遮り、雨水の有効利用に適した構造になっています。
部屋ごとに屋根があり、それがいくつも繋がって一軒となっているトゥルッリ。屋根には不思議な白い紋様が描かれ、てっぺんに飾り石が置かれていますが、自分の家を識別するための印なのか、はたまた魔除けだったのかは謎。高台にあるサン・アントニオ教会、唯一の2階建てトゥルッロ・ソヴラーノは、内部見学も可能。ちなみに、アルベロベッロと日本の世界遺産白川郷とは、姉妹都市の間柄にあります。

エギスアイム(フランス)

フランスの最東端、ドイツとの国境に位置するアルザス地方の村のひとつ、エギスハイム(Eguisheim)は、たくさんのぶどう畑がある丘に囲まれています。4世紀にローマ人が初めてぶどうの苗をこの地に植えてから、アルザスワインの発祥地として、また中心地として栄えました。現在も40軒ほどのワイナリーがあります。

エギスハイム城を中心に、同心円状に連なる木組みの街並みを持つエギスハイムは、旧石器時代から人が居住していたとされている、古くからの歴史ある村です。11世紀にフランス初のローマ教皇となった聖レオン9世は、ここエギスハイムが生誕地でもあります。中心のエギスハイム城は8角形の城壁に囲まれ、歴史的建造物に指定されています。

エギスハイムはアルザスワインだけでなく、フランスで最も美しい村の一つとしても有名です。1985年以降、花のナショナルグランプリで最優秀の成績を収め続け、1989年にはフランスの最も美しい村(Les plus beaux villages de France)に指定されました。2006年には、「ヨーロッパ花の町コンクール」で金賞にも輝きました。

花に囲まれた家々や、城を囲う色鮮やかな通りがあるエギスハイムは、どの季節でも美しいのですが、5月から10月にかけて毎週木曜日の朝9時から13時まで市がたっているので、5月から10月に訪れることをおすすめします。朝早くから、観光客はもとより、周辺の町村から多くの人が訪れ、とてもにぎやかになりますよ。

ストックホルム(スウェーデン)

夏のスウェーデンの首都ストックホルムは、文字通り天国のような場所です!北欧のベネチアといわれるように、水の都。水が太陽の光を反射してキラキラと輝き、その光景はおとぎばなしのよう。また、夏は朝4時頃から夜10時くらいまで日が沈みません。地元の人々はランニングを楽しんだり日光浴を楽しんだりと、短い夏を存分に謳歌します。

多島からなるストックホルムは、水路がいたるところに走っており、とくにフェリーは電車と同じ感覚で使われています。水に近い生活を送っているので、夏はよくボートで過ごしたりします。

また、観光客にとっては、美しい街並みも外せません。ガムラスタンと呼ばれる旧市街は、魔女の宅急便の街のモデルになったこともあり、日本人観光客も多く訪れています。

税金が高い北欧諸国は、何をするにも物価が高い!とくに外食は簡単なランチでも1500円程度を予想しておかなければいけません。ですがスーパーでパンを買うなど、工夫することで調整も出来ますよ!

クロアチア各地(クロアチア)

日本でも人気急上昇中の東欧。なかでもクロアチアは、美しい街並みとアドリア海の美しさに魅了される旅行者が多い国の一つです。

まずはドブロブニク。ドブロブニク旧市街は街そのものが美しい場所。その中でも絶対に訪れていただきたいのが城壁です。ドブロブニク旧市街内は原則的に車両の乗り入れができないためすべて徒歩での観光になります。小さい街なので地図やガイドブックを持たなくてもぶらぶらと歩いて観光を楽しめるのがドブロブニクの魅力のひとつ。

また、首都ザグレブも人気上昇中。

内陸に位置しており、旧市街と周囲を取り囲む山々のコントラストが美しい街です。マーケットやイベントが頻繁に行われ、年間を通して非常に活気があふれている広場。ザグレブ市民に混じってイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか?

バーゼル(スイス)

ドイツ、フランス、スイスの3つの国境に面するバーゼル。時計をはじめとして国際的な見本市が多く行われる街です。ライン川に接しており、川辺にはたくさんの人々が集まって思い思いの時間を過ごしています。ストリートフードの店が立ち並び、若者がいっぱい。特に夕方になると地元の学生たちが集まってきています。

バーゼルはかつての面影を残す美しい街並みが素敵ですが、同時に首都チューリッヒに負けず国際的な都市。地元出身の国際的な建築家が多くの現代建築を作っており、最先端のスイスを見ることができます。建築好きにはたまらない都市!駅のすぐそばには公園もあり、のんびりとした時間を過ごす人々が。新旧のスイスを同時に味わうことのできる国際都市です。

スイスはヨーロッパの中でも特に物価の高い国。ましてやバーゼルは都市部なので、スイスの中でもさらに物価が高い地区といえるでしょう。日本の1.2倍くらいの物価を目安にしておくとよいでしょう。

レイキャビク(アイスランド)

女性を中心に人気のアイスランド。北欧のさらに北に位置し、人口も30 万人程度の小さな国ではありますがそのクリーンで独特の文化に多くの観光客が魅了されています。

「氷と火の国」と言われるほど対照的なシンボルを持つその土地は、地球の息吹を感じることのできる場所がいっぱい!有名なのはブルーラグーンと言われる温泉施設。地熱発電と風力発電でほとんどの電力がまかなわれているというアイスランドの中で、地熱を利用して人口的に作られた温泉です。乳白色の美しい風景は、多くの女性を魅了しています。

また、アイスランドとしては数々の滝も有名。氷が溶けて流れてくる滝は、あらゆる形状のものがありその滝を巡るだけでも楽しい旅行になります。自然派の方はぜひ訪れていただきたい、ヨーロッパの国です。

ウィーン(オーストリア)

説明は不要なほどに日本人も特に大好きな場所、オーストリアの首都ウィーン。音楽好きは、モーツアルトやベートーベンの足跡をたどり、オーストリアに向かいます。また、歴史ファンとしてはヨーロッパの歴史の中で大きな位置を占めるハプスブルグ家の数々の遺産を巡ることのできる場所です。世界遺産にも登録されているシェーンブルン宮殿は、その圧倒的な存在感で私たち観光客を魅了します!

また、ハプスブルク家の時代が終わり政治的にも混乱していた時期に、退廃的ともいえる「世紀末芸術」がウィーンで華開きました。絵画ではクリムトやシーレが有名ですね。

音楽の都でもあり、芸術の都でもあるウィーンは、生涯で一度でもいいから訪れたいと思っている方が多いでしょう。

ピサ(イタリア)

斜塔で有名な、イタリアの小都市、ピサ。1日でほとんどがまわれてしまうほど小さな街ではありますが、国際的な大学があるなど、アカデミックな土地柄も魅力です。もちろん、一番の目玉は斜塔。観光客がフォトジェニックな写真を撮ろうと、ごったがえしていますよ。ですが、実はその横の教会もとても美しいのでお見逃しなく!

エクスカーションとしても訪れることのできる小さな場所ですので、のんびりとした時間を過ごすにはオススメの街です。

コモ湖(イタリア)