コロナが終息したら見に行きたい!オーストラリアならではの動物たち

オーストラリアで逢える!みんなに大人気の動物

Wombat(ウォンバット)

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世界一幸せな動物と言われているウォンバットは、コアラにとてもよく似た種類です。

少し垂れ気味のつぶらな丸い瞳がとても愛らしく、常に幸せそうな表情をしているように見えるため、幸せな動物だと言われるのです。ウォンバットは、日中、地面に穴を掘って、その中で昼寝をして過ごします。そして、夕方になるともぞもぞ活動をし始め、草木を主に好んでお食事を楽しみます。

夜行性であり、巣穴で過ごす習慣のため、野生のウォンバットに出逢う可能性は極めて低い確立ですが、オーストラリア南部のタスマニア州に多く生息しているので行ってみる価値はあります。もしくは、確実にウォンバットに出逢いたい時は、クイーンズランド州、ニューサウスウエルズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州にある動物園を訪れてください。

お昼寝しているウォンバットの背中を観るだけかもしれませんが、もし運がよければ、丸々として、フサフサした毛皮に包まれたちょっと丸みを帯びた身体をゆさゆさ揺らしながら歩く、何とも愛らしいウォンバットの姿を観ることができます。

Kookaburra(クックバラ)

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日本では、ワライカワセミと呼ばれており、人間が大声で笑っているかのような音を出してさえずります。オーストラリアのクックバラは、日本のワライカワセミより少し大柄で、ヘビや小鳥の巣を餌として襲うこともあります。

その少し凶暴的な食習慣と反して、キラキラ輝くつぶらな瞳と太くて短いくちばしを持ち、ベージュとブラウンのコラボレーションカラーの羽毛に包まれた美しい姿をしています。

クックバラの多くは、南オーストラリア、西オーストラリア、タスマニアに生息していますが、クイーンズランド州ケアンズのテーブルランドの森林地帯でも野生クックバラに出逢うことができます。

Kangaroo(カンガルー)

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オーストラリアでトップの知名度を誇る動物といえば、コアラと並んでカンガルーが挙げられます。実は、カンガルーの生息数は、オーストラリア全体の人口数の倍以上になると言われており、生態系を守るために駆除が必要だとも考えられています。

オーストラリアでは、カンガルーが道路に飛び出し、車と接触する事故が年間発生数2万件にも及びます。成体のカンガルーは、太い骨格と強い筋力を備え、接触した車体が壊されてしまうことも少なくないのです。また、農業地帯近くに生息するカンガルーは、農園に侵入し、穀物・野菜類を食い荒らし、農家に多大な損害を与えています。

カンガルーは、オーストラリア全土の森林地帯に生息しており、餌を求めて民家近くまで降りてくることもよくあります。但し、野生のカンガルーに出逢っても決して触れようとは思わないでください。興奮したカンガルーがあなたを敵だと認識してしまうと大きく力強い後ろ足と尻尾で攻撃され、大怪我を負うことになります。

カンガルーと触れ合いたいあなたには、オーストラリアの各州にある動物園で餌付けされ、人間慣れしたカンガルーとの記念撮影や餌やりをオススメいたします。

オーストラリアで逢える!人間の助けが必要な動物

Koala(コアラ)

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世界中の人々から愛されるコアラは、オーストラリアを代表する非常に人気があるカリスマ的な動物です。ユーカリの葉をこよなく愛して食し、一日のほとんどの時間を木の上で眠って過ごします。

オーストラリアのコアラは、主にクイーンズランド州、ニューサウスウエルズ州、ビクトリア州、そして南オーストラリアに生息しています。コアラが多く住んでいるエリアには、コアラの主食であるユーカリの木々が生い茂っています。

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2019年、そのユーカリの木々が原因で非常に悲しいことが起こりました。ニューサウスウエルズ州とビクトリア州の州境の森林で大火災が発生。サマーシーズン、雨もほとんど降らず、乾燥しきった森林、オーストラリアの強い日差し、そしてタンニンと油分を多く含むユーカリの葉の非常に危険で最悪なコンビネーションによって、自然森林火災に至りました。

乾燥しきった森林の木々は、瞬く間に炎を飲み込み、幅広く、急速に炎を拡散して行き、あらゆるものを燃やしてしまいました。人々の家屋、動物のファーム、その炎の勢いは停まることなく、数ヶ月間におよんで燃え続けました。

木々が燃え尽き、逃げ場を失ったコアラたちは、熱を持った地面を歩くしかなく、その地面の熱で手足と身体に熱傷を負いました。消防隊、レスキュー隊に救出されたコアラたちは、すぐに動物病院へ搬送されましたが、怪我の状態がひどい重傷のコアラたちは、安楽死させるしかありませんでした。

その悲惨な状況の中でも、奇跡的に命が助かり、治療が続けられることになったコアラたちのためにクイーンズランド州の高校生たちが、授業の一環としてコアラの手袋を作り始めました。熱傷を負った痛々しい手足を木片や石ころから守るため、コアラの手足サイズの手袋を高校生たちが手作りして、コアラ保護団体へ寄贈しました。

今現在もまだ多くの人々の助けが必要です。コアラたちは、住んでいた家(森)を失いました。新しく森を作るため、ユーカリの木々を種から、苗から植えて育てていく必要があります。それには、多額の費用と沢山の手が必要です。オーストラリアでは、コアラ救出募金を募っていますので、もし何かしたいなと考えているあなた、ちょっと勇気を出して行動を起こしてみませんか?

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オーストラリアで野生のコアラに出会うことは、少し厳しいかもしれませんが、クイーンズランド州の各動物園に行くと、その可愛らしい姿を見ることができます。動物園内でもほぼ一日中眠っていますが、もし食事シーンや木の上の歩行シーンに出会えたら、あなたはとてもラッキーですね。

Wallaby(ワラビー)

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カンガルーの姿にとてもよく似ており、カンガルーより少し小さめのボディが特徴です。ワラビーは、カンガルーと比べて後ろ足が細くて小さく、尻尾も短めです。後ろ足二本でしっかりと立ち、短い腕と小さな手を胸の前で合わせる姿がとてもキュートです。

オーストラリアのワラビーのメスは、一年中妊娠していることでも有名です。その中でもオーストラリア東部に生息するワラビーの一種、オグロワラビーは、出産する数日前に次の子供を懐妊することが当たり前なのです。

クイーンズランド州ケアンズでは、動物園で飼育されているだけでなく、広々とした公園や野原、山中に野生のワラビーの群れが生息しています。そして、残念ながら野生ワラビーが車にぶつかって死んでしまうことが頻繁に起こっています。

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ワラビーは、太陽が高い位置にある日中は木陰で横になっており、夕方から夜中にかけて、野生ワラビーの活動が活発になります。後ろ足二本でジャンプしながら移動するワラビーは、勢いよく高速道路に飛び出してきます。暗闇から突然車の前にワラビーが現れても、残念ながらドライバーは急停止せず、そのまま走行を続けるしかありません。高速道路で急停止すると後続車にも影響がおよび、多重事故に成り得るからです。

そのような悲しい事故から野生ワラビーを救うため、クイーンズランド州にはいくつかのワラビー保護団体があります。車との接触事故で母親を失ったベビーワラビーが母親のお腹の袋から助け出され、保護団体に成人になるまで育てられたのち、野生に戻されるのです。

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ご飯を食べるとき、身だしなみを整えているとき、横たわってリラックスしているとき、どの姿も愛らしいワラビーたちに会いたいなら、クイーンズランド州ケアンズのケワラビーチというエリアに行ってください。キャプテンクックハイウェイ沿いにある乗馬センターに隣接した広場に野生のワラビーが常に100〜200頭遊んでいます。

野生ワラビーなので警戒心が少し強く、人間に近づくことはあまりないですが、ベイビーから大人ワラビーまで会って、その愛しい姿を撮影できますよ。